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電通、東大卒、新入女子社員、高橋まつりさん自殺で考える 残業が減らない理由

 当時電通の新入社員だった高橋まつりさん(24)が過労自殺し、労災認定されたことで電通の違法残業が発覚しました。自殺要因は月100時間を超える長時間残業です。

 

 若くて優秀で将来有望だったまつりさんが自ら命を絶った事で、社会に大きな衝撃を与えたとともに、サラリーマンとしての働き方について深く考えるきっかけになりました。

 

 安部首相も「働き方改革を推進する」としていて、「長時間労働を自慢するかのような風潮が蔓延・常態化している現状を変えていく」としています。

 

 最近になって僕が勤めている会社でも、有給休暇を付与日MAXまで消化するように御触れが出ています。また上司に早く帰るように急かされる事もあります。噂によると本社では、毎週金曜日になると社長と副社長が二人で本社各階フロアを見回って、定時後も残っている社員を見つけると、その次の週に上司が呼ばれて叱られるらしいです。

 ちょっとやりすぎな感もありますが・・・

 

それでも残業は減っていないように感じます。

 

今回は残業がなぜ減らないかについて考えてみようかと思います。

 

前提:会社の目的は利益追求

 

株式会社の至上命題は利益を得る事です。社会貢献だとか地域貢献だとか、世界の持続可能な発展に貢献するだとか能書きたれようが、そこに利益が無ければ会社は事業活動を行いません。本当にそんな事を目的にするのであればNPOになっています。

 

人口減少で日本の市場がシュリンクしていく中で、活路を海外に見出している会社が沢山あります。海外では競争がもっと熾烈です。上場企業でいえば海外投資家の持株比率が高まっています。彼らはドライに利益追求を求めます。そういった中、会社の利益責任は日に日に増してきています。

 

残業を減らないのは?

 

仕事量を減らそうとしても・・・

 

 仕事量が減れば、やる事が無いので早く帰れます。当然です。しかし会社はそんな事をするでしょうか?毎月10本受注していたのを5本で良いとしたら、得られるはずだった利益を失う事になります。会社は絶対そんな選択肢はとりません。。

 

従業員を増やせる?

 

従業員を増やせば、一人当たりの仕事量が減って、残業時間が減ります。

しかし単なる従業員の負担軽減のために会社は従業員を増やすでしょうか?

 

人1人を雇うと大体、生涯給与総額で2億円、その他福利厚生費・教育費等で2億円、合算して4億円を負担する事になります。日本の法制度・労務慣行上むやみやたらにクビはきれません。新たな固定費が発生するわけです。

 事業規模が拡大するならまだしも、従業員負担軽減のための人員増は現実的ではないです。

 

仕事を効率化しても・・・

 

 仕事を効率化し、例えば今まで2時間かかっていた仕事を1時間で仕上げれば、早く帰れます。

しかし会社はその余った時間をそのままにするでしょうか? 余った時間で更に付加価値の高い仕事、つまり難易度が高い仕事を労働者に割り振ります。僕が経営者だったらそうします。利益追求が会社の目的ですから

 従業員からしたらモチベーションがわきません。せっかく苦労して仕事効率化しても結局仕事増えるんだもん。

 

 仕事の効率化自体も結構ハードルが高いです。会社である限り一人でできる仕事はありません。仕事の効率化にも他部門との調整が必要です。仕事の効率化という仕事自体が残業の原因だなんて笑い話もあります。

 

残業したい人もいる

 

世の中には残業したい人も一定数いるはずです。

本当に仕事が楽しくて多くの仕事を意欲的に消化するために自らすすんで残業する人

残業代を稼ぎたいから会社にいる人、嫁さんが怖くて家庭に居場所がないから会社にいる人などなど、目的は違えど会社に残りたがる人はいます。

 

雰囲気残業

 

50代の偉い人は、よく自分の武勇伝を語ります。「俺が新入社員だったころは3日連続徹夜して企画書を書きあげた!」とか「残業代が出なくても、会社に育ててもらってると思って文句も言わずがむしゃらに働いた」

それがあったから今の俺があるみたいな長時間労働を自慢する人、そのおかげで今の地位についたという人がいます・・・

 

アホか・・・

 

お前じゃなくて、その頃の日本が急激に成長してたからだ・・・あんたの実力じゃない

 

と僕はいつも思います。

 

そんな人がトップの会社はいつまでも偉い人が帰らないので、帰りたくても帰れない雰囲気があり、残業しているふりをするみたいな風潮があります。

偉い人は率先してすぐ帰るべきなのです。

 

あんまり残業削減!って言いすぎるのも・・・

 

残業削減を言い過ぎるのもよくないです。

それ自体がプレッシャーになり逆に従業員の負担が増えるからです。

人も増やせない、仕事量も減らせない、仕事の効率化のモチベーションもわかないとなると、見えないところで仕事をやりだします。

自宅残業ってやつです。

 

もうそうなったら仕事とプライベートの境界線が無くなり、精神的に疲弊するのは明らかです。どんどんどつぼにはまって行きます。仕事の資料を外部に持ち出す事自体コンプラ上問題があるでしょうし。

 

 

なんとかならないのかなと思う今日この頃です。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

(Thank you very much for reading a blog to the end..)

 

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