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お金の事(貯金、節約、収入アップ方法、投資)、最近の出来事について記事にします。

神戸製鋼、日産などの最近の企業不正について思う事

 最近大企業の不正のニュースが多いです。

 

日産の不正検査問題

2017/9/29に発表

車両の完成検査工程で、「正規検査員」ではない見習いにあたる「補助検査員」が単独で検査していた。通常は「正規検査員」が行う。

書類上は「正規検査員」が行った様に偽装されていたため不正が放置されていた。

これが日産の全工場で常態化されていたとの事。

日産はリコールの届け出をして対応していく。

 

神戸製鋼の品質データの改ざん

2017/10/8に発表

強度や耐久性の品質基準を満たさない製品を顧客に出荷していたと発表

品質検査に関する証明書を改ざんを組織ぐるみで不正を行っていた可能性がある。

顧客が求める品質データを書き換えただけで、法令や日本工業規格違反では無いが、

安全性を顧客と検証し交換などの対応を行っていく方針。      

 検査部門にはお金をかけたがらない?

 上記2つの会社の不正はいずれも、「品質」に関係する不正でした。

メーカーの生産ラインの最終工程は品質検査です。

品質検査の付加価値って何でしょうか?

製造工程だったら、この部品を取り付けたらこういう機能アップがあるとかわかりやすいのですが、「品質検査」はチェックですから、検査をした事によって何か製品自体の機能性がアップするわけでもありません。

よって経営者にとってあまり評価しにくい部門です。

そこに経営者はコストをかけたがるでしょうか? コストを抑える方に傾きがちです。

人員数も極力減らすでしょう。

 

また「品質検査」自体担当者の裁量や主観によるところが大きいです。

すべてのチェック項目を数値化してチェックし、それを客観的に文書化するのはとても煩雑です。まさか四六時中検査員をずっと監視カメラで監視する監視員を置くわけにもいきません。検査員の検査員みたいな?

 

そういった環境の中では、やろうと思えば担当者レベルで簡単にデータ改ざんできます。

内部監査の限界

 

 大企業の多くには、内部監査部門があります。

今回の件も、内部監査がうまく機能しなかった事が原因の一つのようです。

 

この内部監査部門ってどんな人たちがいるかというと、大体ベテランの人です。

一般的に40代後半から50代で事業部門での出世競争から外れていて、会社の内情を良く知っている人達が多く所属しています。。名誉職的なイメージが強いです。

内部事情を良く知っているので、効果的な監査ができると期待されているようですが、ほんとにそうでしょうか?

 

自分のいた部門を監査する場合、自分が後輩に引き継いだ仕事を自分でチェックする事になるので甘くなるに決まっています。逆に自分とは縁もゆかりもない部門だと、よくわからないのでテキトーになります。

いずれにしろ所詮同じ会社の身内のチェックです。手心を加えてしまうことも考えられます。

 

仮に何か問題があっても対応がめんどうくさくなるといって、見て見ぬふりをしがちになります。

あと数年待てば定年で退職金が出るのに、問題個所を指摘して自分でわざわざ仕事を作ってバリバリやっていく人は少ないでしょう。

 

結局は外部の人間がチェックをしないと意味がないのです。

 

みんなやっているからいい?昔からやっているからいい?

 「組織ぐるみで不正を行っていた。」これも企業不正のニュースでよく聞かれる言葉です。

 

会社は一つの村社会です。

あることを間違っていると言うと村八分にあうからといって間違っているとわかりつつ流されてしまう事があります。

 

また昔から行われていた業務手法を変えるには、周りとの軋轢が生じたりと一苦労する羽目になります。だから昔からやっているからこのまま続けようという事になりやすいです。

次第にみんなが思考停止状態になってきて、感覚がマヒし、不正が発生しやすい土壌ができやすい構造が会社には内包されています。

 今の利益と将来の利益どっちを選ぶ?

 

 どうしても人間は長期的な利益よりも短期的な利益を追い求める傾向があります。

 

今回だってちゃんと時間とコストをかけて品質確認をすることで、将来のトラブル発生を防ぐという利益よりも、時間とコストをかけずに品質検査を偽装して楽して直ぐに利益を得る事を選んだのですから

 

めんどうくさいことは先延ばししておいて、すぐ掴める利益貪るのは人間の性なのかもしれません。

 

こんなことは、人間が働いている以上全ての企業に当てはまります

たたけばホコリが出る企業がほとんどでしょう。

マスコミに漏れてたたかれないように戦々恐々としている

それが今の日本の企業の実態かもしれません。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

(Thank you very much for reading a blog to the end..)

 

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