サンクコストで人生前向きに?(家計管理⑦)
サンクコストというコスト概念があります。このサンクコストは、支出の削減の考え方としてとても合理的だなと思いますので、紹介しようと思います。
サンクコストとは?
サンクコストのサンクは、英語で「Sink」の過去形の「Sank」で「沈んだ」「見えなくなった」という意味です。
かっこいい日本語にするとサンクコスト=埋没費用です。
意味は既に支出されてしまった費用で、どんな判断をしても取り戻す事ができない費用です。
例えばピアノを習っているとしましょう。
「エリーゼのために」を弾けるようになりたい!と思い毎月1万円払って1年間一生懸命教室に通って練習しました。でも全然弾けるようになりません。さあこのままピアノを続けるべきでしょうか?
ここで合理的な意思決定をするために不要だとされるものが埋没費用です。この例では1万円×1年間=12万円の授業料と1年間が埋没費用になります。どっちもどんなに頑張っても取り戻せないですね。エリーゼのために弾けるようにならなかったからといって授業料は返してくれません。時間も過ぎちゃえば取り戻せません。
この埋没費用を無視して、もっと通い続ければ弾けるようになるか?モチベーションは維持できるのか?で続けるか判断するべきですね。
続けてもしょうがないと判断するなら、キッパリやめて他の習い事や自分の好きな事にコストと時間をかけた方が人生を豊かにするでしょう。
終わった事はしょうがない!
この埋没費用を無視するという考え方はとっても前向きな考え方だと思います。
終わった事はしょうがない!過去にこだわらずに未来に向けて今何が必要かを判断しよう!みたいな人生哲学が背景にあると思います。切り替えが大事だって事ですね。
でも人間ですから、これまでかけていた苦労が水の泡になるからやめられない!
いつかきっと芽が出るはずだ!と思いたがりますよね。僕も同じです。
しかし何かを続けて頑張った事があるって人生トータルで見たらその人の見えない財産になると思うんですよね。何より「向いてなかったんだ」事がわかった事が何よりの成果なんじゃないかとも思います。
完全な僕の主観になってしまいますが、恋愛では女性は自然とこの考え方している人が多いんじゃないでしょうか?別れた彼氏の事はキッパリ忘れて次の彼氏を探す!みたいな
一方男性は昔の彼女が忘れられず未練たらしくうじうじしてなかなか立ち直れない・・・文字通りサンクコストにおぼれやすいのではないかなと思います・・・(僕です)
埋没費用≠損失ではなく、埋没費用=次の成功のための必要経費
と考えたいものです。
最後まで読んでくれてありがとうございました!